STREET WALKING WOMAN

名門ジャズ・レーベル“コンコード”より2002年7月24日発売
ビクターエンタテインメント / 価格 2,900円(税別) / VICJ-60965
デビュー・アルバムではSHIHOの類い稀なボーカルとYOKOTAのスーパー・ギター・テクが高く評価され、JAZZ系の新人群の中でもユニークなポジションを得ましたが、今作では彼らのサウンドは更に進化。G+Perといういう最小の構成ながら、完成度の高いひきしまったサウンドに仕上がっています。

今作ではスタンダード・ナンバーはもちろん、スティービー、ビートルズ、映画音楽etc.と幅広くアプローチ。また、スペシャル・ゲストとしてSheila E(シーラE)がパーカッションで2曲参加するなど、話題性もバツグン!

About STREET WALKING WOMAN...
2枚目のアルバムは、一枚目の100倍苦労しました。レコーディング中何回泣いたかなー?
今回は横田が全面的にプロデュースしました。
これがまた鬼のプロデューサーで何度か本気で「ぜったいコロス!」と思いましたが、その鬼のプロデューサーのお陰で、より本来のFried Prideらしい内容になったと思います。
最初は期待してなかったけど、なんとあのシーラ・Eが「STREET WALKING WOMAN」と「SUPERSTITION」にゲスト参加してくれました!!スゲーー!!!メチャクチャかっこいいー!!
とにかく早く7月になって早く皆様に聴いて欲しいと願う毎日でございます。
By Shiho

01 STREET WALKING WOMAN
マリーナ・ショウがブルーノートに録音した代表作『Who is This Bitch,Anyway?』(1974年)の収録曲。作詞はマリーナ自身。マリーナはこの数年、クラブ系のジャズ・シーンで人気が再浮上している。ジャズとR&Bの線引きを超えたマリーナは、フライド・プライドにも通じるところがある。ここでは、ゲストにシーラEが参加、カラフルでパッショネイトなバージョンに仕上がっている。フライド・プライドは息がぴったりで、ノリにノッている。
02 CLOSE TO YOU
バート・バカラックの代表曲で、カーペンターズの歌でよく知られている。同名異曲の少し有名なナンバーもある。SHIHOの歌唱のうまさが輝いている。彼女は何を歌ってもうまさと説得力がある。こういうミディアム・スロー気味の歌唱はバツグンで、原曲を完全に自分のものにしているようだ。
03 IT DON'T MEAN A THING
”スイングしなきゃ意味ないね”
デューク・エリントン作曲の超有名なジャズ・ナンバー。フライド・プライドの歌と演奏は、数知れずあるこの曲の録音の中でも、非常に印象深い素晴らしい出来映えとなっている。スイング感、スキャット、ジャズ特有のテンションとスリルなど、そのどれもが魅力にあふれており、さらにコンテンポラリーな響きを持っているのだから最高だ。
04 EVERYTHING HAPPENS TO ME
ジャズ・ピアニスト/作曲家、マット・デニスの代表作で、ジャズ・シンガー&ミュージシャン両方に大変人気の高いバラード。この曲は何をやってもうまくいかない男の話。フライド・プライドはバラードにも定評があり、その本領を発揮している。ボーカルのSHIHOが味のある口笛も聴かせている。
05 NORWEGIAN WOOD
”ノルウェーの森”
ジャズ・ミュージシャンもよくとりあげるビートルズ・ナンバー。ビートルズのアルバム『ラバー・ソウル』(1965年)に収録されている。原曲はシタールが使用されていた。ギターで多彩な響きとテイストを生み出す横田の傑出した実力を知ることができる。
06 IF I WERE A BELL
ベル(鐘)のようなピアノが入る、トランペットのマイルス・デイヴィスの残した名演で知られるナンバー。元はミュージカルから生まれたスタンダード・ソングだ。こういう速めのテンポの曲でも、SHIHOのクリエイティブな歌唱は、安定感をまったく失わないからすごいものだ。
07 MY FUNNY VALENTINE
おそらく最も人気の高いスタンダード・ソングのひとつ。ミュージカルから生まれたバラードで、バレンタインデイのテーマ・ソングのような曲にもなっている。名演名唱がたくさん残されているが、フライド・プライドのバージョンはその仲間入りをするだろう。こんなに素晴らしいバージョンが、日本のジャズから生まれてうれしい!
08 ALMAZ
フライド・プライドの得意レパートリーのひとつ。ランディ・クロフォード作詞作曲による叙情的なバラードで、彼女が名唱を残している。テレビドラマ「もう誰も愛さない」でランディの歌が使われたとき、「スウィート・ラヴ」という曲名だった。ここでもSHIHOの感情を抑えるような力強い歌唱が胸を打つ。
09 MOON RIVER
映画「ティファニーで朝食を」の主題歌で、ヘンリー・マンシーニの作曲。映画の中で、オードリーペップバーンが窓辺に腰掛けて歌った。この歌にゆったりとしたドライブ感のある伴奏をつける編曲がユニークで、好バージョンに仕上がっている。
10 SUPERSTITION
”迷信”
スティービー・ワンダーが1973年にナンバーワン・ヒットを飛ばしたファンク調のR&Bナンバー。ギターの横田はおそらくリアルタイムでこのヒット曲を楽しんだはずで、当時、洋楽ファンなら誰でも知っているような有名曲だった。世代は異なるが、SHIHOもスティービーの大ファン。彼女と横田の幅広い多彩な表現力に脱帽!ゲストのシーラEのティパレスもさすがの鮮やかさだ。
11 WHAT'S GOING ON
マーヴィン・ゲイが1971年に大ヒットさせたソウル・ミュージックの名曲中の名曲。「What's Going On」は、「オイ、何やってんだ」のような意味。70年代はこの掛け声が意味するような時代という記述を何かで読んだ覚えがある。大胆に原曲をスロー・テンポに変えた編曲で、原曲から新しい魅力を引き出している。
12 BURNIN'UP THE CARNIVAL
ジョー・サンプルの作曲で、サンプル自身と彼がメインの人気グループ、クルセイダーズの両方が録音している。R&Bのグルーヴにあふれるこのようなナンバーもフライド・プライドは得意にしている。ボーカル、そしてギター〜パーカッションの息の合ったノリのいい演奏で、アルバムを締めくくっている。